三丁目小規模多機能センター
センター長 山本 剛
(小規模多機能型居宅介護の可能性)
小規模多機能型居宅介護は従来の介護保険サービスと大きく異なる特徴を持ち、介護保険サービスのイメージを大きく変える可能性を兼ね備えています。働くスタッフからも「通い」「訪問」「泊り」の3つの業務に対応しなければならない為、「仕事が大変そう」と働くことを敬遠する風潮があります。しかし、小規模多機能型居宅介護は仕事の守備範囲は広いものの、対象となるのは登録されてある25名の方だけで、しかも自宅での生活を主にするので、施設内で生活するわけではありません。
また他の介護サービスのように規制にしばられることが少ないので「通い」の最中に病院や美容院へ行くこともできますし、デイサービスのように帰りの時間に束縛されることも少ないです。介護の基本は、まずご本人の気持ちや生活リズム、次いで家族の要望を尊重するところから始まるのではないでしょうか?時間に追われないケアの実践。どこまでのことができるか未知数ですが、知識でも技術でもなく、介護者の基本である善意を活かし、お互い支え合いながら生活していく、そんなアットホームな場所づくりをしていきたいと思います。